apt magazine

セレクトショップ・アプトのファッションブログ
2024年1月30日

manipuri(マニプリ)シルクスカーフの魅力

こんばんは!木多です!
今日の東京は晴れて、日中暖かく、小春日和を感じさせてくれるような一日でした。
春の訪れが、楽しみですね☺

春になれば、皆さま何を身につけたいですか?
シャツ
真っ白なスニーカー
トレンチコート
パステルカラー
などなど、
春を彷彿とさせるアイテムって数あると思うのですが…

わたしの場合は…
『シルクスカーフ』

わたしにとって、『シルクスカーフ』は春の代名詞。
だって夏や秋は暑くて、首回りに何か巻くなんて到底できない。
冬は、寒くてウールやカシミヤ素材を巻きたくなる。

春先、まだ肌寒いときも、分厚いストールではなく、『シルクスカーフ』を巻いてみると、シルクの光沢レフ版効果で、パッと肌色が華やぎ明るい表情に見える感じ。
なにより、シルクの光沢や発色が存分に発揮できるのは、春の優しい日差し🌞

そんなわけで、わたくし『シルクスカーフ』に目がありません。
何十年も前の『シルクスカーフ』も大事に取ってるし、身に付けるのみならず、好きな絵柄の『シルクスカーフ』を額装してもらい家で飾って眺めているぐらいです。

『シルクスカーフ』ってかさばらないし、色褪せないし、おばあちゃんになっても使えるし、そのまま引き継いでいけるもの。
あの〇ルメスの『シルクスカーフ』なんて、アーカイブの写真集があったり、ヴィンテージものがものすごく価値があったりするぐらいだから、『シルクスカーフ』はモノではなく、アート。

aptでは、もう長年manipuri(マニプリ)『シルクスカーフ』をお取り扱いしていますが、もちろん今シーズンも新作が入荷予定!!
もうそろそろ入荷するはず♬と、わたしは心待ちにしているのですが、実は少し入荷が遅れてしまうんだそう。

manipuri(マニプリ)『シルクスカーフ』工程の一部を、年明け地震被害のあった石川県金沢で作っているんだそうです。
そこまで大きな被害ではなかったそうなのですが、やはり震災の影響で、どうしても少し遅れてしまうんだそう。
「それは仕方ないですよね。作って頂けるだけでありがたいです。」

manipuri(マニプリ)『シルクスカーフ』は、すべて日本国内の工場で鍛錬された職人さんの手により、ひとつひとつ丁寧に作られています。
今日は少しその工程をご紹介させていただきますね。(マニプリさんのHPより)

「『manipuri』のスカーフはすべて、熟練の職人が1版ずつ手作業で丁寧に染め上げる手捺染(ハンドプリント)で作られています。そのため、染色工程に入る前に、まずは版作りに取りかかります。手捺染では1色に対して1枚の版を使用するため、1枚のスカーフに10色使用しているとしたら、10枚の版を起こす必要があります」(manipuri 生産担当・飯田さん)

製版と同時に「調色」と呼ばれる染料の調合も行います。複数の粉体塗料を掛け合わせ、デザイナーがイメージする理想の色を捺染職人が追求し、作り上げます。

「染料の調合は、手捺染の特徴である豊かな発色を左右する重要な工程。指定された色を再現するため、職人は数々の色を見てきた経験からの感覚を頼りに、ミリグラム単位で調整を繰り返し、染料を調合します。その後、染料と糊剤を混ぜ合わせ、捺染に使用する『色糊』を作成。適度な硬さに調整することで輪郭がにじまず、繊細な柄に仕上がります」(飯田さん)

10色のスカーフの場合、同じ作業を10回繰り返すことに。さらに、「manipuri」では1つのデザインにおいて3〜4つのカラーバリエーションで展開することも多く、その作業から職人の根気と技術力がうかがえます。

「manipuri」のスカーフは、横浜にルーツを持つ歴史ある国内の染色工場で1枚1枚丁寧に作られています。

「手捺染は、熟練の職人の勘所をとても必要とする染色方法です。調色1つとってみても、扱う生地や季節によって色の出方が変わるため、綿密なやりとりをしつつも、最終的には、確かな知識と技術、豊かな経験を持った職人の“目”に託して初めて、理想の色に出会えます。職人が工夫を凝らし、時間と手間をかけて1色1色作っていくからこそ、唯一無二の色彩を生み出すことができるのです」(飯田さん)

生地が張られた捺染台に版を固定して、いよいよ手捺染の工程へ。

「捺染台の縦幅はおおよそ120cmくらいで、人の手が届く範囲になっています。また、職人の手で染めるため、均等に力がかかるように台に傾斜をつけているのも特徴です。下から染料をすくい上げ、上から下へスーッっと染めていきますが、これこそが熟練の職人技! 右手と左手ではもちろん、上から下まで同じ力加減で染め上げるのは想像以上に難しい作業です」(飯田さん)

柄となる部分には穴が空いており、染料を通した部分のみに色がのります。薄い色から順に染めていくのがセオリー。1色が終わったら版を洗い、次の色に移ります。

「同じ作業を繰り返し、表現したい色の数だけ捺染します。実は、捺染台の下はヒーターになっていて、乾かしながら染めることができるんですよ。捺染台の端から端まで刷り終わったら、色ムラや版ズレがないか1枚ずつ職人の目で細かくチェックします」(飯田さん)

続いて、染色した生地を蒸し機に入れ、プリントを生地に定着させます。しっかり蒸すことで色やツヤが出て、発色がより鮮やかに。蒸した後は、洗う工程に入ります。染料と糊を混ぜた「色糊」で染めているため、生地に付着した糊と余分な染料を落とします。最後に乾燥させて、捺染完了です。

熟練の職人の目と手により生み出されるスカーフには、機械で大量生産したスカーフにはない、温もりあふれる上質な佇まいが宿ります。

「1ミリのズレも許されない緻密な作業を迷いなく、一定のスピードで正確にやり遂げる。それは、熟練の職人にしか成し得ない技です。製版せず、デザインデータを機械で高速プリントするデジタル捺染と比べて手捺染は、生地にしっかりと染料が刷り込まれるので色合いが深く、裏面まで鮮やかな色柄を楽しめます。1回に1色ずつしか染められないため、作業に多くの時間と手間を要しますが、昔ながらの技術に誇りを持ち、実直な姿勢で取り組む職人の方々がいらっしゃるからこそ、『manipuri』のスカーフのクオリティは保たれるのです」(飯田さん)

捺染を終えた生地は、 最終工程の縫製作業へと進みます。まずは、プリントされた断ち切り線に沿って生地を裁断。シルク専用のヒートカット機を使用し、高温のカッターで熱により生地を溶かしながら切ります。切断時に生地が溶けて再び固まるため、端がほつれず、その後の手巻き作業をスムーズに行うことができるのです」(manipuri 生産担当・飯田さん)

一見、素早く、そしてリズミカルに裁断処理を行なっているように見えますが、実はシルク生地はツルツルと滑り、真っ直ぐに裁断することが難しい素材。裁断作業にも、職人の高度な技術が求められます。 

「生地がたるまないように常に整えつつ、両手で適度な圧を加えながら生地を送っていく姿から、一瞬の気の緩みも許されない集中力が伝わります。高性能な機械であっても頼り切らず、こまめに人の目と手が加わり1つの工程が進められているのです」(飯田さん)

プリント生地を裁断したら、職人の手で縁をかがっていきます。現在はミシンによる縫製品が増えていますが、「manipuri」では、1枚1枚を手縫いで仕上げる昔ながらの「手巻き」ハンドロールを行なっています。

「手巻きは『フランス巻き』とも呼ばれていて、指の腹を使い、スカーフの端を裏から表の方向にくるりと丸めながら、1針1針かがる縫い方。ソフトでふっくらとした立体的な縁は、細部までこだわった上質なスカーフの証です」(飯田さん)

丁寧な縫製で仕上げられる「manipuri」のスカーフ。緻密な作業ゆえに1日に数枚しかできないうえ、巧みな技術を要するため、手巻きをできる職人が日本には数人しかいないと言われています。

「私も実際にやってみたのですが、全然うまくできませんでした。滑りやすいシルクは、縫い目が波打ってしまい、真っ直ぐかつ均等に縫うことが本当に難しい。さらに、角を直角に縫うことは至難の業でした。非常に技術の高い仕様ですが、仕上がりの美しさは何ものにも代えがたいため、『この縁を守りたい』と使命感を持って、職人の方々にお願いしています」(飯田さん)

手巻きを終えたら、ブランドネームや品質表示のタグを縫いつけます。

「本来スカーフはタグを取って使うものなので、簡易的に縫いつけています。取る前提であってもミシンを使わずに手縫いで仕上げているのは、最後の最後までブランドとしてのこだわりを貫く姿勢そのものです」(飯田さん) 

最後に、1枚ずつ検品しながらアイロンをかけて完了です。

「アイロンがけも手作業であるうえ、シルクはデリケートな素材。温度設定が低くても綺麗に、かつ時間をかけずスピーディーに仕上げるためには、手慣れたプレス職人が必要になります。スチームでシワをしっかりと伸ばし、手巻き部分は立体感を潰さないように注意しながら、蒸気で形を整えています」(飯田さん)

たくさんの熟練職人さんたちにより仕上げられた『シルクスカーフ』はこちら。


まさに今、地震の被害があり、大変な中でもこんなに丁寧に作ってくださっている、この春入荷予定の『シルクスカーフ』は、大判で、今までにないヴィンテージのような加工が施されているものになります。

手作業で施されている特殊なプリントの手法で、何度も重ねて、ヴィンテージ加工のような味わいのあるスカーフになるんだそう。
ダブルフェイスになっていて、リバーシブルで違ったヴィンテージ風合いを楽しめます。

展示会のお写真をご紹介しちゃいます!!

manipuri 0141330202 ヴィンテージ加工108A-2バンダナ size:108×108cm ¥22,000




manipuri 0141330202 ヴィンテージ加工108A-2バンダナ size:108×108cm ¥22,000
manipuri 0141330202 ヴィンテージ加工108A-2バンダナ size:108×108cm ¥22,000
manipuri 0141330202 ヴィンテージ加工108A-2バンダナ size:108×108cm ¥22,000
manipuri 0141330202 ヴィンテージ加工108A-2バンダナ size:108×108cm ¥22,000
manipuri 0141330202 ヴィンテージ加工108A-2バンダナ size:108×108cm ¥22,000

まるでヴィンテージデニムのような色合いに、わたしは一目惚れ💕💕💕

108cm×108cmと、大判だからストールのように肩に引っ掛けてもよし、ネックにコンパクトに巻いてもよし。

デニムと合わせてももちろん素敵だし、シンプルなワンピースにサラッと巻いてもいいよね。
シルクなんだけど、ラグジュアリーすぎないこなれ感のある『シルクスカーフ』

『シルクスカーフ』は、山ほど持ってるし、バンダナ柄のも持ってるんだけど、こんな味わいのあるヴィンテージ風な『シルクスカーフ』は持ってないのよ、わたし。
だから、この子もマイ・コレクション入り確定!!

いつかシニアになって、シルバーヘアになった時にも、さらっとシンプルなニットにさりげなく巻きたい。
お腹ぽっこりな体型になったら、腰に巻いてもいいじゃん!
って、一枚『シルクスカーフ』で、妄想はどんどん膨らみます💕

まさに今、丁寧に丁寧に作ってくださっているところだと思います。

入荷をお楽しみに…

今日の新着は、Véritécoeur (ヴェリテクール)
この冬、aptにお目見えしたブランドですが、どんどんファンの方が増えていて嬉しい限りです☺

わたしの小さなイチオシは、タンクトップ。
めちゃくちゃ素材が気持ちよくて、開きが大きくなくて、山下さんももう着て帰りたいっていったぐらい絶賛していたのに…
インスタライブでご紹介するの忘れてた~~~~

流行やトレンドとは一線を画した、一枚でこなれ感のある服って、やっぱりカッコいい!!!


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