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セレクトショップ・アプトのファッションブログ
2025年11月11日

今の時期に羽織るものに悩んでいる方へ

こんばんは!木多です!!

最近お客様から「この時期、何を羽織ったらいいのか分からないんだけど、キタさんは何羽織ってきたの?」
とよく聞かれます。

「ウールのコートやダウンは、まだ早いし、何を羽織ったらいいんだろう?」

って思ってらっしゃる方、このブログをご覧の方でも多いですよね。

そしてこの質問をしてくださる方の、9割ぐらいの方が、ダウン中綿が入っていない、ポリエステルやナイロン系の素材のコートを着てらっしゃる方がほとんどです。
「でも、なんか違うなぁ…」って。

ダウンや中綿の入っていないコートのほとんどが、春のアウターとして展開されるものが多いんですよね。

春と秋の季節って、似ているようで、正反対の季節。
新芽や新緑のさわやかな季節の春には、行動力やスポーティさが際立つ、ナイロンやポリエステルのクールなアウターが似合うので、同じアウターを秋に着ているとなんとなく…
ちょっと違うなぁっていうイメージになるのかなと思っています。

空気が乾燥し、紅葉や落ち葉が美しい秋には、空気や葉っぱがカサカサしているので、反対の素材、ふっくら、ふんわり、空気をはらんだ素材が似合います。

わたしがこの秋の時期に愛してやまない羽織りものは、ニット素材。
ウールやカシミヤ、アルパカなど、ふっくら編地が際立つ厚手のニットがとにかく好き。

特に、わたしの心をつかんで離さないニットの羽織りものは、この2つ♡♡

このニットカーディガンは、いわゆる一般的なニットのように編地が分かりにくく、まるでウールの生地のように見えると思います。
それは、縮絨をかけているから。
※注
縮絨をかけるとは、ウールなどの繊維に圧力をかけ、組織を結合させ厚みや強度を増やす(フェルト状にする)加工のこと。

縮絨をかけると、ニット自体がより密になるので暖かく、風を通しにくくなります。

じゃあ、多くのニットが、もっと縮絨をかけてくれるといいじゃない?って思うけど、例えば100の大きさのものが、かなり縮んで50~60ぐらいになってしまうので、工程が増える上、素材を多く使うことになり、コストがかかってしまうのであります。

ウールやカシミヤなど、天然素材のものしか縮絨をかけることができないというのも、やはり自然の理にかなった、昔からの方法のひとつなんですよね~

ロング丈なので、カーディガンというより、ウールのコートのような暖かさと存在感。
でも軽くて、伸縮性があって、フワッと身に纏えるような感覚。

もうひと型は、またガラリと印象が違うニットコートのこちら。



こちらもまた他のニットとは一線を画す、テクニックが際立つニット。
表面は、ハチの巣状のケーブル編みのような立体的な編地が特徴。
でも、裏側は普通のスムースな編地。
なんと、1枚に見えるニットですが、2重構造になったダブルフェイス仕立て。
ダブルフェイスって、一般的には2枚の生地を貼り合わせたり縫い合わせたりすることで、1枚の生地にしたもののこと。 
ニットで、ダブルフェイスというのは、とてもめずらしく、じっくり見てもどんな風に編み立てたら、このように表裏が全然違う編地にできて、それが表裏一体になっているのかが分からない。

こんなニット見たことないと言ってたら、やはり限られたテクニックのある工場でしかできない技術なんだとか。

当然ですが、2重構造なので、1重よりも2倍以上暖かい。(間に空気をためるので、2倍以上になるそう)
で、2重だと重いでしょう?っていう想像をはるかに覆す、ビックリするほど軽いのです!!

素材は、ウール65%、ナイロン25%、アルパカ10%
10%しか入っていませんが、すごくアルパカ感を感じる、ふんわり柔らかな素材感。

編地はデザイン性がありますが、すっきりしたノーカラー仕立てなので、中にフーディを着て、フードを出しても可愛いですよね♡

この季節、何を羽織っていいのか…と思ってらっしゃった方に、ぜひニットコートオススメです♡

1本の糸から編み立てて作られていくニットってほんと奥深く、洋服好きの方には、たまらないアイテムたち♡

今日の新着は、まさにニット専科ブランドのLOWER(ローヴァー)POP UP ITEMS第二弾!!!
今日のアップ分で、全モデルになります。

どれも1点ずつの限定品で、再入荷はありませんので、完売も続々と出ています。
この日のインスタライブで、全モデル着用していますので、ぜひ参考にご覧ください。

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