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セレクトショップ・アプトのファッションブログ
2023年12月12日

永久保存!カシミヤってどんな素材?そのお手入れ方法は?

こんばんは!木多です。

今日は柄にもなく、真面目に書いています。(え?!いつもはふざけてるのか笑)

人々のライフスタイルの変化とともに、身に付けるもの、その素材もどんどん変化しています。
手入れが簡単で、快適な、ハイスペックな新しいハイテク素材が次々に生まれる反面、
「お手入れが大変そう…」といった理由で、天然素材のニット離れが危惧されています。

aptのセレクトは、ハイスペック素材のトレンド感やスポーティさはもちろん今のファッションにとって大事だと思っていますが、それ以上に年齢を重ね、審美眼を兼ね備えたお客様に、長く愛用していただきたいと、天然素材のアイテムも欠かさずセレクトし続けています。
古来から人々が愛用し、歴史に裏付けされた天然素材の良さ。
そのなかでも、『繊維の宝石』といわれるカシミヤ素材については、aptではかなり厳選にセレクトしていると自負しています。
世に存在するカシミヤ製品には、ファストファッションブランドの1万円未満のものから、メゾンブランドの40~50万円のものまで、あらゆる品質と値段のものが存在しています。
カシミヤの品質、その価格、つまりコストパフォーマンスが高い製品を見極めるのは、沢山カシミヤ素材を見て選んできたから、自信があるつもりです。
aptでセレクトしているカシミヤ製品の多くは、ニット専科ブランドだったり、カシミヤの糸の紡績から工場まで自社で請け負っているところが中心です。
カシミヤ素材のニットは、大切に着ていただき、お手入れしていただければ、10年、いや20年は着ていただける、長くご愛用いただけるアイテムです。
だからこそaptのお客様には、正しい理解と知識でカシミヤ素材に向き合っていただき、ご購入いただきたいという想いで、このブログを書くことにしました。
最近『育てるカシミヤ』という言葉を耳にすることがありますが、これはまさに子供を育てるのと同じ。
相手を理解し、手をかけ、愛情をかけることで、相手がこたえてくれる。
その長い付き合いの中で、経年変化することもあるでしょう。
また自分自身が年齢を重ね、カシミヤも変化し、その関係がよりしっくりいくこともあるでしょう。
今日のブログは、文章結構長めでお時間いただきますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

「カシミヤって何の動物?ひつじ?」
って聞かれることが、時々、いや結構頻繁にあります。
カシミヤはカシミヤ山羊(ヤギ)から採取した、毛繊維です。
山羊(ヤギ)と羊(ヒツジ)、字が似てて紛らわしいのですが、全然違った動物です。
多くは中国、モンゴル、イラン、インド、アフガニスタンなどの夏と冬の気温差が激しい山岳荒地に生息しています。


カシミヤ山羊の平均サイズは、雄山羊の体重平均50~60kg、雌山羊35~45kgで、雄雌とも立派な角と、豊富な長いあご髭をもっています。
カシミヤ山羊の被毛の中で最も貴重とされる毛は、sottovello、borra、duvet、tiflitと呼ばれる皮膚から一番近いところに生えるきめの細かい毛(産毛)で、これらが高級カシミア製品に使われます。

sottovello(産毛)は短く、滑らかで、柔軟性があり、動物を寒さから保護するのに非常に効果的な役割を果たします。

オーストラリアやニュージーランドなどの羊毛産地で、羊を職人さんが電気バリカンで刈る映像を見たことがある方も多いと思いますが、カシミヤ山羊の場合は、まったく違っています。
硬く長い毛の間に生えている産毛ですので、年に一度、冬毛から夏毛に生え変わる時期に、丁寧に櫛で梳き取るという、これも途方もなく手間をかけて採取します。
櫛で毛を梳かれる山羊さんは、実際とても気持ちいいそうで、眠ってしまうこともあるんだとか。

カシミヤ山羊が生息する地域は、夏は40度近く、冬はマイナス30度にもなる過酷な環境。
だから実際にこの毛梳きは、必要な作業でもあるんだそうです。

とはいえ、産毛ですので、採取できる量は少なく、一頭から採れる量はわずか150グラム前後のみ。
ニット一枚作るのに約三頭分の産毛が必要だといわれています。
カシミヤが他の素材と比べて高いのはそんな理由があり、自然や生き物からの恵みである天然素材の有難さをあらためて感じますよね。

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カシミヤの起源は、15世紀にカシミール地方の王様が、カシミヤ製のマフラーとショールを製造するために、トルキスタンの紡績工を宮廷に呼んだという伝説が残っています。
それ以降、手作業のカシミヤ織物はカシミール地方の主な産業となりました。

1700年代、カシミヤ製品は、東インド会社の軍人を通してイギリスで普及し、18世紀ころにヨーロッパで広まります。
フランスの皇帝ナポレオンが遠征先から、カシミヤ製品を持ち帰り流行したとの一説もあるそうです。

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化繊は身体に熱がこもると言われていますが、
それを生かしたのがヒー●テックで、吸湿発熱繊維といって身体から出る汗などの水分を吸収して発熱し、熱を籠らせてあたためるのがその原理でもあります。
わたしは乾燥肌のため、ヒー●テックを着ると肌の水分が持っていかれるため、より一層乾燥して、痒くなるのですが、最初はその原因がわからなかった。
原理を知って、なるほど。だからわたしには合ってなかったんだと。
それからは、冬はコットン100%のKOFTA スポンディッシュコットンをインナーとして毎日着ています。
天然素材を肌身に着ることで、肌の乾燥も随分良くなったし、肌を引っかいたり傷ついたりすることもなくなって、肌がきれいになったように感じています。
ただし、スポーツウェアなどには、薄くて動きやすく、効率よくあたためることが最重要になるので、化繊が向いていると思います。
素材は何がいい、悪いではなく、シーンによって何を選ぶかが大切だと思います。

「カシミヤって、どれぐらいあったかいの?」
「●●と、カシミヤだったらどっちがあったかいの?」
とお問合せいただくことも多いのですが、あったかさって測ることができないし、こんな風に答えることにしています。
「カシミヤを着ると。感覚として身体が体温を逃がさず、常温でいられる感じです。
だから室内の暖房が効いていても、熱がこもったり汗蒸れすることもなく、外気の温度にかかわらず、同じ体温感でいられるような感覚です。」

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「カシミヤってお手入れが大変でしょ?」
「カシミヤって毛玉ができるでしょ?」
って、この時期は毎日のようにお問合せいただいています。
なんだかカシミヤのお手入れにマイナスイメージがあるようなのですが、いたって簡単なのでここで声を大にしてお伝えしたい!!

カシミヤのお手入れの基本はブラッシングです。
ニットの表面をなぞるようにブラッシングすることで、表面の汚れが落ち、ある程度の毛玉も取れます。
これは、店頭での接客でも、YouTubeやインスタライブでも、何度も同じようなご説明をするのですが、カシミヤの毛は人間の赤ちゃんの毛髪だと思ってイメージしていただくといいと思います。
赤ちゃんの毛って、細くて、柔らかくて、特に枕で擦れる後頭部の毛髪、すごく絡まりやすいですよね。
絡まったままで放置しておくと、その絡まりが玉になって、櫛でとくこともできず、絡まりをカットするしか方法はなくなってしまうはずです。
目覚めた赤ちゃんの毛が絡まっていたら、水で軽くで湿らせて、櫛でといてあげると、すぐに絡まりはほどけるはずです。
つまり、絡まりの段階でブラッシングして絡まりを解くと、毛玉(ピリング)が発生しないということです。

わたしが推奨しているお手入れは、ほんの1~2分程度のこと。
着ているニットを脱ぐ前に、まずはニットを着たままで、全体をカシミヤブラシで表面をブラッシングします。
腕の下や脇下部分など、摩擦が起こりやすいところが絡まりやすいところですので、その部分を忘れずに。
ニットを脱いで、背中部分も軽くブラッシングします。それだけです。
冬の時期でも、わたしたちの身体からは水分が蒸発し、その湿気を着ている衣類が吸収しています。
ポイントは、衣類がまだ湿気を帯びているときに、ブラッシングすること。
赤ちゃんの毛を、水で湿らせてから櫛でといてあげるのと同じで、乾燥した状態だと静電気が起こりやすいからです。
普段からニットを畳んで収納している方は、すぐに箪笥の引き出しに入れずに、一晩掛けてから収納するようにするとよりいいでしょう。
カシミヤ素材に限らず、ウールやラクーン、フォックスのニットも同様です。
また、ニットに限らず、たとえばカシミヤやウールのコートも、帰宅して脱ぐ前にブラッシング、脱いで背中をブラッシング。
これだけで表面に付いた埃や花粉なども取れますし、生地表面の艶やかさが維持できます。

ブラッシングで取れた毛は、切れ毛と同じようなもので、取れて当たり前のもの。
ブラッシングを繰り返すうち、切れ毛が減って取れてこなくなります。
そうなると毛玉ができにくくなりますので、ぜひこのブラッシングを習慣化してください。
カシミヤブラシは、市販のものなんでもいいと思いますが、動物の毛でできたものがオススメです。
静電気が起こりにくく、ブラシの毛の脂分がわずかながらカシミヤにつく保湿効果もあるともいわれています。

お気に入りのアイテムほど、毎日着たくなるものですが、またカシミヤに限らず、ウール製品も、一日着用したら、2~3日衣類を休ませてあげることもとても重要です。
先程も言いましたが、冬の時期でも私たちの身体からは水分が蒸発し、衣類はその湿気を含んでいます。
カシミヤの繊維は湿気の吸収や発散を繰り返し、元の状態に戻ろうとする力が自然と働きます。
そう、カシミヤの毛は化学繊維と違い生きているのです。
着用することで伸びてしまう襟元や肘なども、この休ませている時間を取ることで、自然に元に戻るのです。

しっかりブラッシングして、2~3日休ませてあげる。
それでもまだ型崩れや襟元や肘の伸びが戻らないと思ったら、スチームをあてて蒸らしたり、もしくはお風呂にはいった後のお風呂場で一晩掛けてあげると、ほとんど戻ると思います。
年末年始、外食でたばこや料理のにおいが、カシミヤニットについてしまった…というときも、この方法で一晩掛けておくのがオススメです。

お手入れいても、完全に毛玉(ピリング)を防ぐことはできません。
天然の繊維は生きていて、変化するものだからです。

できるだけ毛玉を防ぐのは、上記でお伝えしたようにブラッシングのお手入れですが、できてしまった毛玉は、毛玉取り機やブラシで丁寧に取り除くこと。
今の毛玉取り機って、かなり優秀。
毛玉取り機の刃も使っていくごとに劣化していくものなので、まだ古い毛玉取り機使ってる方は、更新するとよりきれいにカットできると思います。

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カシミヤ製品の洗濯表記は、ほぼすべてドライクリーニング表示になっているかと思います。
水洗い可能となると、ほぼすべての方がご自宅で洗われることになると思うので、そうするといろんなトラブルが発生してしまうことを避けるために、プロが洗濯するドライクリーニング表示となっているわけです。
カシミヤ製品自体は、水洗いすることが可能ですが、その際には注意が必要です。
まず、必ずカシミヤやウール用の洗剤、もしくはおしゃれ着洗いの中性洗剤を使用することです。
そして、動物の毛は水濡れ状態での摩擦に弱いので、押し洗いなら摩擦が起こらないように上下に押して洗うこと。
洗濯機で洗うなら、デリケートモードで、ネットに入れて、出来る限り摩擦が起こらないように優しく洗うことです。
洗濯の水温は常温(30℃以下)で、ネットに入れたまま軽く脱水したら、形を整えて平置きして、日陰で乾かします。
水温が高いと縮みの原因になるので、注意しましょう。
乾いたら毛並みを整えるブラッシングを。
これも人間の髪の毛と同じですよね。
水洗いで落ちるのは水溶性の汚れです。
ドライクリーニングは、油性の揮発性有機溶剤に洗剤を加えて洗うので、固着した皮脂汚れや油性の汚れは、水洗いでは落ちません。
カシミヤも、ウールも、すべての毛繊維に共通していえるのですが、過剰な洗濯は素材を痛める原因となります。
動物の毛には、身体を守り、保温、保湿するために油分を含んでいるのですが、水洗いにしろ、ドライクリーニングにしろ、どちらもその油分を落としてしまいます。
この季節、ニットを素肌に着る人はまずいないと思いますが、ニットの下にインナーを着て、そして一日の終わりにブラッシングしていると、皮脂が付くこともあまりなく、表面の汚れはブラッシングで落ちています。
よほどの汚れがないかぎり、ひと冬に洗濯は1~2度程度に抑えていただくのがベストです。

良い素材ほど、害虫も好むといわれますが、大切なカシミヤ製品を害虫から守るために注意すること。
シーズンオフには、必ず洗濯をしてから保管するようにしてください。
衣類害虫のエサは、食べ物のカスや皮脂、髪の毛などです。
保管する前にこうした汚れをしっかり落としておかないと、虫食いが起こる可能性が高くなります。
水洗いでは落ちない皮脂汚れをしっかり落とし、害虫から守るために、長期保管する前にはドライクリーニングがおすすめです。

時々お客様から、カシミヤ製品のクリーニングは、オプションがついて高くついちゃって…というお声を聞きます。
大手チェーンのクリーニング店は、高級素材であるカシミヤ製品ということでトラブルを避けるために、そのようなマニュアルがあるようですね。
わたし自身は、大手チェーンのクリーニング店ではなく、街の小さなクリーニング店で、そこの店主が素材やデザインの特性が分かり、実際に洗ってくれるところでお任せしています。
なので値段はきっとお店によって違っているかと思いますが、わたしがお願いしているところは、ウールも、コットンも、カシミヤも、ニットはすべて同じお値段です。
自宅の洗濯では取れない、気になる汚れの箇所があったら、必ず事前にお伝えするようにしています。
分かるようならなんの汚れなのか、そしていつ頃ついたのか、その後どういったことをしたのかも含めて。
洗濯や掃除は化学ですからね。どんな汚れに、どんな薬剤が合うのかを、プロなら衣類を傷ませず、汚れを取る最良の手段で洗ってくださるはずです。

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さて、ここからはaptオススメのカシミヤニットのご紹介。

まずは、aptに欠かせないニットブランド、C.T.Plage(シーティープラージュ)

ニット専科のブランドで、上質素材で、シンプルなデザインのニットを、とても良心的な価格で提供してくださっているブランドです。

このC.T.Plageに出会う前、10年ぐらい前までは、カシミヤ素材でお値ごろなニットって全然なくて、とあるニットメーカーさんに、apt別注でカシミヤニットを作っていたのですが、C.T.Plageに出会ってからは、やめました(笑)
だって、このお値段で、こんな上質なカシミヤニット、作れないんだもん!!
シンプルなミドルゲージのカシミヤニットが、3万円以内!!

もう作るのやめちゃうぐらい、コストパフォーマンスの高いカシミヤニットなら、C.T.Plageです!

次のオススメブランドは、GUCI BODI(グチボディ)

ここはですね、元々はカシミヤの糸の紡績を手掛けている繊維メーカーであり、ニット工場も持っているファクトリーブランドです。
ここが紡績を手掛けるカシミヤ素材は、10ランク中の上から1~2番目といわれる、最上級のカシミヤ糸で、ヨーロッパのメゾン系ブランドに提供しているんだそうです。
そう、つまり40~50万ぐらいするヨーロッパのメゾンブランドのカシミヤニットが、ここの紡績したカシミヤだったりするのですよ。

で、自社で紡績したカシミヤ糸を、自社工場で編み立てるので、最上級のカシミヤニットをリーズナブルに提供できるルートを持っているのが、GUCI BODIです。
値段だけ見ると、決してリーズナブルとは思えないかもしれませんが、世に出回っているカシミヤ素材の品質と値段でいうと、これほどコスパのいいカシミヤはないと断言できるほどです。

カシミヤはグラムで取引されるので、たくさんカシミヤを使用すると、その分お値段が高くなってしまいます。⇒この日のブログでご紹介しています。
一般的に、素材とデザインによる手間工賃で洋服の値段って決まりますが、GUCI BODIの場合は、材料も自社て調達できて、カシミヤニット専門の工場が手掛けるので、デザインによる手間工賃はほとんど値段に反映されておらず、カシミヤのグラム数でほぼお値段が決まってるっていうイメージです。

だからお値段が高いのは、糸が太く(もしくは2本どりだったり)カシミヤの重量が重いってこと。
薄手のニットは、カシミヤ重量は軽いですが、お手頃で着やすいのでオススメです!


そして、そのGUCI BODIの紡績カシミヤ糸を使用し、apt別注デザインでGUCI BODIのファクトリーで作ってもらったのが、apt別注のPREMIERE CLASSE(プルミエール・クラス)です。

こんなカシミヤニットが欲しかった!っていうデザインを形にしたのが、PREMIERE CLASSE

aptが、aptのお客様のためにプロデュースしているので、お値段もとてもリーズナブルに設定しています。
だから、ここだけの話…セールはできません…(苦笑)
値段設定の段階で、セールしない前提で利益は最小限にして、プライス設定したからです。

aptのお客様に、いいカシミヤを身に付けていただきたい。
そんな思いで作ったのが、このPREMIERE CLASSEです。



カシミヤ100%のベーシックなニットのほか、ウール70% カシミヤ30%のウールカシミヤのニットもあります。
これはデザイン上、ウールが入っている方がよりいいと判断したから、あえてのウールカシミヤ素材なのですが、たぶん何も知識なくこのニットに触れたら、きっとみんなカシミヤ100%と間違えるんじゃないかな?って思うぐらいです。

日本を代表する大手ニット工場、澤田ニットさん。
この澤田ニットが手掛けるブランドが、ADAWAS(アダワス)です。
SAWADAを逆さ読みすると… 
そう、ADAWASになるのですよ!!!

ニット工場が手掛けるニットブランドは、この工場しかない編み機が使われていたり、他の工場ではできないテクニックも使われていて、そしてコストパフォーマンスも◎

ADAWASのカシミヤニットは、エアリーでとっても軽い着心地。
ふわぁ~~と包まれるような優しい暖かさです。

最後にご紹介するのは、イタリアの高級糸メーカー、ゼニア社のカシミヤ糸を使った、Kanell(カネル)のLUXURY MIDSHIP 。

ゼニア社は、あのイタリアの高級紳士服ブランド、Ermenegildo Zegnaエルメネジルド・ゼニア)が手掛けていて、イタリアでは泣く子も黙るゼニアともいわれるぐらいのブランド。
日本人のわたしには、あんまり意味わからないけど、例えばカッコよくて、ピシッと決めたオシャレな男性を、そんな風に表現する、みたいな理解でわたしは勝手にしている(笑)

定番だとコットン100%の定番モデルMID SHIPを、これでもか!というぐらいラグジュアリーに仕立てた、LUXURY MIDSHIP✨
ちょっとマニアックですが、このKanellのLUXURY MIDSHIP、コットンと同じヴィンテージリブ編みで、度詰めで仕上げられているので、しっかり目が詰まっていてぎゅっと凝縮した感じ。
例えていうなら、上のADAWASのエアリーなニットとは反対。
度詰めすることで、とても丈夫になるので、摩擦にも強く、毛玉やピリングがほぼ発生しません。
そして、表記もご自宅での洗濯可能(水洗い可能)になっています。

元来船乗りさんのユニフォームでもあった、ボーダーのバスクシャツですから、たとえラグジュアリーなカシミヤ素材であっても、そのタフさを表現したいということで、こんな仕様になっているそうです。

実際にわたし木多、このKanellのLUXURY MIDSHIPを、3年愛用し、すべて自宅で手洗いしていますが、毛玉(ピリング)ゼロ!!!!

めったにというか、ほとんどないですが、そんなタフなカシミヤなら、このKanellのLUXURY MIDSHIPに決まり!!


このブログは、ぜひ今後、カシミヤのニットを手に入れた時、それからカシミヤニットのお手入れをするときに、また見直していただけたらなぁと思います。

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